浴衣の作り方を知ろう!
一反の浴衣地が出来るまでには、永年の経験と勘、また優れた技と意匠を備えた職人の手と、 数えきれないほどさまざまな工程を経なければなりません。
それぞれの過程を追いかけてみましょう
また浴衣に仕立てた時に、縫い目で柄が重ならない様にも工夫され、細かい部分にも目が光ります。
柿渋を塗った型紙の上に図案を置き、染め上がりを白くしたい部分を、 刃先の細い独特の彫刻刀で切り取っていきます。
残しておきたい型紙の部分がばらばらにならないように、絹糸で荒い蚊帳状に織ったものを張って、漆を塗り、接着固定します。
これで図案は完成です。
次に浴衣のもとになる白生地を織物工場で織ります。
生地を染める前に漂白されて届いた生地に更に染料(インディゴ)のための 浸透剤を入れて、4,5時間煮つめます。 煮詰めた生地は一反一反天日にあてて干していきます。
乾いた生地をミシンのような足踏みの生地巻き機に巻きつけ、のり巻き状に巻き取り、そのまま 2日ばかり置いてしわを伸ばします。
しわがのびたら、糊つけの作業に入ります。
次にのり巻き状の白生地の中心にのし棒をさし込んで生地を回転させ、 1メートル広げては糊を置き、また折り返し同じ作業が続けられます。
糊づけのすんだ反物には、糊が互いにくっつき合わないように大鋸屑(おがくず)をまいておきます。
こうして糊付けされた白生地をいよいよ染めていきます。
ゴム枠をはずし、反物をすばやく振り開広げて空気に晒し、更に酸化・発色させます。 十分に発色したら川の水できれいに洗い流します。
染め上げられた浴衣地は整理工場へ送られます。そこでは50反から100反の浴衣地を ミシンで縫いつなぎ、糊をつけ、乾燥機にかけ、続いて幅出し機にかけます。
工場から戻った反物は小売店や百貨店にさばかれていきます。 一見単純な一反の浴衣地も誕生までには幾多の複雑な工程を経て、職人の技と意匠の映える 世界をつくりだしています。
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